超合金的自転車日誌

岩島啓太(超合金)の備忘録

*

◆第15回Mt.富士ヒルクライム◆

   

  • 日時

2018年6月10日(日)

  • 天候

曇り/小雨 平均10℃

  • コース

富士スバルライン 24㎞1255mUP平均勾配5.2%

  • 仕様機材・サプリメント

フレーム:LOOK595 XSサイズ
ホイール:前XENTIS MARK2TT、後XENTIS SQUAD4.2
タイヤ:前CONTINENTAL GP TT 23C、後CONTINENTAL GP TT 25C
チューブ:SOYO LATEX
コンポ:SHIMANO DURAACE 9150、9070
ギア比:52-36、12-25
ヘルメット:OGK KABUTO AERO R-1 TR
ウェア: CHAMPION SYSTEM ELITE長袖スピードスーツ Sサイズ マスターズTTチャンピオンジャージ
シューズ:LAKE CX301 VELOTOZE
サプリメント:GNLab PERFOMANCE3


◆軽量性よりもエアロ効果でヒルクライムに挑む

今回久々に富士ヒルクライムに申込した。申込時に62分の自己タイム申請で選抜出走希望にしたが、落選してしまい年代別で頑張ることになった。
5月初めのチーム合同試走では、一本目78分、二本目本気67分(しかも料金所からのタイム)と箸にも棒にも掛からぬ結果で不安が残る結果に。このままで本番を迎えるのは怖いので5月後半に試走するときは30㎜ステムを伸ばし少しエアロポジションをとりやすいセッティングで挑む。これが功を奏したのかタイムは62分(本スタート地点からは63分台、ゴールド相当)で走りきれた。

しかし近年の年代別の優勝タイムをみると60分前後なので、試走のこのタイムだと入賞がギリギリのライン。来年は選抜クラスで走ってみたいので今年は年代別優勝をしておきたいところ。

5月に参加したハルヒル、成木HCから2週間、更に体重は1㎏落ち66㎏、もともとが軽くないので登坂能力の急激なレベルアップは期待できない。
FTPは直近の20分走から見積もって326W。ギリギリ5W/kgないくらい。1時間切りは厳しいか。

富士ヒルクライムのコースは勾配が比較的緩い。もし1時間くらいで登れるのであれば平均時速24㎞/h出ることになり空気抵抗も無視できない。そこの抵抗も削ればタイムも縮まる可能性がある。今回はポジションを見直し、富士ヒルに合わせたエアロポジションを作り上げた。

今回のバイクはかなりこだわり満載なので、別の投稿で機材紹介させてもらおう。

 

◆レースレポート

当日移動は色々と慌ただしくなるので、前日は河口湖近くの宿に泊まる。前日受付を引き受けてくれたチームメイトに感謝!
夕方17時半には車で現地について21時過ぎには就寝。

朝は4時起き朝食を済ませて、5時には富士急ハイランド駐車場に着いた。余裕をもって荷物預け、ローラーアップをすまし万全の態勢でレース開始時間を迎える。

会場付近は少し肌寒い気温に、霧雨が所々降っている感じ。この気温ならレース中は水を飲まないと思い、ボトルケージを二つとも外しておく。徹底的にエアロ効果を狙う。

ウェアはチャンピオンシステムの【ELITE長袖スピードスーツ】、日本マスターズTTチャンピオンジャージ。リアジッパーのうえ襟無しポケット無しというエアロの徹底ぶり。小さめのSサイズを選び、一切のしわやよれがないほどぴったりと身体にフィットする。タイムトライアルをするなら究極のウェアの一つだと思われる。もちろんゼッケンも空気が入ってバタつかないようにぴったりとテープで止める。

ヒルクライムなのでヘルメットはOGK KABUTOの超軽量【FLAIR】と悩んだが、AERO R-1を選んだ。これにARS-3シールド ブルーミラーを装着し、【HALOバンディット】を内側に着ける。これは汗止めと雨水対策と、耳を隠してエアロ効果を狙える優れもの。その効果は抜群で一回も顔を拭わずに済んだ。

シューズはLAKE CX301にVELOTOZEを履く。VELOTOZEはきついので私のように脹脛が太くてもずり落ちないのがいい。それにソックスやシューズに雨水が染み込みにくい。めちゃくちゃ蒸れるが?

今回のレースは特に事前準備に余念がなく、あとはペーシングを気を付けるだけ。

 

スタート位置は特に気にせず真ん中の方からマイペースで上がっていく。第3ウェーブはシルバー狙い以上の方が集まっているらしく序盤のペースは私とほぼ一緒ぐらい。じわじわと前走者を追い抜いていく。心配していた渋滞は無く、ペースが乱れることはほぼなかった。
5㎞地点、1合目辺りで雨が降ってきた。雨と霧に紛れて先頭付近に上がっていく。ペースが少し緩んだところで先頭に出てそのままエアロポジションで雨を抜けるまで駆け抜ける。

その後しばらくして「先頭代わります」と言ってきた選手との二人旅へ。ゼッケンをみると一つ下の年代の佐川選手。ほぼ同じペースなので一緒に行くことに。

「長めに牽きましょう」と提案し、お互い頂上まで数えられるくらいの先頭交代回数で突き進む。大沢駐車場あたりから、前で出走した選抜クラスから落ちてきた選手を次々追い抜かしていく。ここでのタイムはギリギリ1時間切りを達成できそうなペース。佐川選手もこのあたりから少しペースを上げてきた。

奥庭駐車場前の直登で私が前に出て強めに前を牽く。後ろは切れることなくそのまま最後の平坦へ。

年代は違うが、最後まくられて先着されるのもなんなので、平坦の半分くらい牽いたところで先頭交代を要求する。佐川選手は結構きつそうでスピードが乗りきらない感じ。時間が迫っていたので、残り1㎞で再び前に出てゴールまでシッティングのまま踏み倒す。

なんとか先着し、手元のタイムは59分54秒!スタート地点では余裕を持ってラップを切ったので、1時間切りは確信できた。

ゴール後に公式タイムをみると59分50秒。狙っていた1時間切りを達成できた!

選抜を除いた総合1位を獲得。

一人TTのつもりで挑んだのだが同じペースの選手がいたので、比較的楽にペースを刻めた。出し切った気もするし、まだ踏めた感じもする。来年は選抜に選ばれて手足が痺れるようなレースがしたいなぁ。

気になるパワーデータは平均276W⁉4.2W/Kg( ゚Д゚)
このタイムを達成するには、私の体重に対してはパワーが低すぎるので、メーターの校正がずれていたらしい。少なくとも300Wは出ていたのではないかと推測される。

走るときは数値よりも感覚重視なので、走行中は大幅のずれを気にしていなかった。エアロ効果のいいデータが取れると思ったのに残念…

ゴール直後、握手できなかった佐川選手が表彰式後にわざわざ握手してきてくれた。来年は選抜で勝負しましょう!

チームの皆も日頃の鍛錬の成果を発揮し、それぞれ素晴らしい成績をおさめていた。私も負けずに更に鍛錬を積まなければ!


このあとレースはヒルクライムは少しお休みで【ツールドかつらお】と【ニセコクラシック】と続く。楽しみだ(^^)


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