超合金的自転車日誌

岩島啓太(超合金)の備忘録

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ツール・ド・おきなわ2017市民210㎞

   

ツールドおきなわ2017市民210㎞

日時:2017年11月12日
場所:沖縄北部
距離:210km

 

使用機材

フレーム:SCOTT FOIL PREMIUM
ホイール:Campagnolo BORA ONE
タイヤ:HUTCHINSON TU
コンポ:シマノ Di2 9150 9070
ギア比:52-36×11-25 RIDEA W2 PULLEY C66
ハンドル:SACRA DBサースター 420mm
ウェア:CHAMPIONSYSTEM APEX SUMMER
補給:GNLab Performance3、スポーツヨウカン+、ピットインゼリー

 

先々週の東京都選手権、先週の全日本マスターズ選手権、連勝して調子は万全の状態で沖縄入りできた。おきなわとはレースの長さや質は違うが、疲労が溜まっている中でよい結果が出た。

去年のこの時期はノロウィルスで苦しんでいたことを思うと調子は雲泥の差だ。例年より自信を持ってレースに臨めた。

ここ最近はローラー練を集中してやり、自分の弱点の克服に努めていた。そのおかげかパワーデータもスプリント以外は全体的にまんべんなく上がってきた感じだった。

レースがいつも通り始まり、坦々と70㎞地点の登りまで走るつもりが、開始5㎞で計画は狂うことに。

落車はいつもの地点で起こった、前方に充分距離があるので安全に減速して回避するつもりが後ろからものすごい勢いで追突してくる選手が!

前方の落とし穴に気を取られている隙に、背後から思いっきり落とし穴に突き落とされた感じ(^^;

なすすべもなく私は吹っ飛ばされ地面に叩きつけられた。顎から落ちたので、ボクサーがアッパーを喰らうがごとく一瞬目が眩んだが、反射的にすぐに立ち上がり身体と自転車の状態を確認した。

骨は大丈夫そうだ。自転車のフレームは大丈夫そうだが、レバーとハンドルがそっぽを向いている。

レバーは直せたがハンドルは20°右を向いた位置から頑として動かない。これ以上時間をかけると追い付けなくなるので断念して追いかけ始める。データーを見ると止まっていた時間はおよそ1分。集団はおよそ700mは先に進んだことになるが、見通しが良いので距離が大体測れる。

台湾KOMでの反省で少し出力を抑えながら追いかける。全身痛いがなんとかなるような気がする。顎からの出血を拭いながら走り、徐々に大集団が近付いてきた。

塩川橋で追いつき、怪我の状態を少し観察する。顎の出血は止まりつつあり、左腕は薄皮が剥けただけの感じでじんわり浸出液が出る程度。だが両腿の打撲が心配だ。

少し落ち着いてから、集団前方に上がっていく。データでは追いつくのに17分12㎞322wだった。ちょうど普久川ダム一本分くらい。

無駄足を使って通用するほど市民210㎞は甘くないのは重々承知しているが、「今日の自分ならイケる」と自己暗示をかける。そうでもしないと集中が切れそうだ。

40㎞地点でも集団先頭近くで大きな落車があったらしい。ここでは私は運よく更に前まで出ていたので巻き込まれずに済んだ…「皆さん年に一度の楽しいツールドおきなわ、もう少し大切に走りましょう…」

 

海岸線に出て、皆のトイレ休憩の時にハンドルを渾身の力で直す。5°右くらいまで戻った、これでダンシングができそう。

普久川ダムは集団先頭で入る。序盤の緩い勾配は牽き、あとは流れに任せる。集団は大きいまま18分くらいで頂上を越えた。

辺戸岬をまぁまぁのペースでまわり、2回目の普久川に入る。ここも先頭で行くと私一人が少し飛び出す。せっかくなのできつすぎないくらいのマイペースで一人坦々と行く。直に集団に追いつかれまた18分くらいで頂上を越える。

補給所でボトルを一本だけ受け取り、高速の下りを経て高江の登りへ。

ここは例年通りペースが上がるが、何とかこなせた。

その後は有力選手のペースアップでかなりのハイスピードでアップダウンを進む。

ここになり、キツいのもあるが落車の影響で左上半身と右腿の痛みが顕著になってきた。普段と違うところが攣りそうになる。

そして有銘の登りで集中力が切れ、集団から遅れてしまった。その後は千切れた選手達とゴールへ向かう。

25位だった。残念。今年の仕上がりでノートラブルでどこまでいけるのか知りたかった。

 

思えば、落車するまでの序盤の集中力が足りていなかったかもしれない。

「良い流れ(運)は万全の準備をした上で自分で引き寄せるもの」

今後の教訓としよう。あと背後にも気を付ける。

おきなわから1週間経ち、やっと身体も治ってきたので、来年に向けての鍛錬がようやく始められる。

今年のニセコやGF世界戦の時よりも成長を感じられたので、この年齢になってまだ力を高められる感覚がある。

来年も楽しみだ!

 


 - レース

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