超合金的自転車日誌

岩島啓太(超合金)の備忘録

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自転車と運動神経(再掲載)

      2015/05/22

私は学生時代の部活で、ラグビーとアイスホッケーをやっていたことがある。

自転車以上のマイナー競技で、結構習得するのが難しい。

一から順をおって練習していき、やがて試合に出られるようになった。

 

それに比べロードバイクは、もともと小さいころからマウンテンバイクルック車(パパチャリ)やママチャリで練習しているのもあって、すぐに乗れた。基本的にペダルを漕いで進むのは同じだからだ。

レースにもすぐに出ることができる。

これには落とし穴があり、移動用の足として使う実用車とスポーツであり速度を追求するロードバイクでは乗り方、操り方が基本的に違う。

ロードバイクに乗り始めて間も無く、レースにガンガンでていた頃、何台かのロードバイクを落車で潰してしまった。これはロードバイクの基本的な乗り方がわかっていたようで実はまだ習得できていなかったためと思われる。

ロードバイクのレースは非常にスピードが出るため、転んでしまった時や事故に遭ってしまった時ののダメージが大きい。

自転車が壊れるならまだしも、後遺症が残る怪我や骨折などをしてしまうと、折角はじめた自転車が楽しくなくなってしまい辞める羽目になってしまう。

これではもったいない。

ではどうすればいいのだろうか?

大事なのは、自転車に乗る際の重心位置を掴むこと。

これは体幹部を意識するといいのだが、その他にも目線の位置がある。

人間の頭は体重の7~10%くらいの重量があるとされていて、結構重い。

頭(目線)の位置をずらすことでバランスを取ることができる。

これを意識しながら、まずはゆっくりと、スラローム走行やスタンディング(その場で足を地面に着けずに止まる)をして、自転車に乗る練習をするのも有効だと思う。

運動神経というのは身体の使い方の事で、運動神経の良い悪いというのは、身体の使い方を習得するのが早いか遅いかだと思う。

誰でも「意識」することで、個人によってバラつきがあっても運動神経は必ず向上していく。

身体の使い方を上手くするには、上手い人の真似をしてみたり、鏡を使ってローラーのフォームをチェックしてみたり、動かしたい部位の筋肉を触って意識してみたり、【座身中正】の記事のキーワードみたいなものを考えながら練習してみたり、とにかく「意識して考えながら身体を動かす」ことで頭と身体が上手くリンクしていき運動神経が向上していくのだと考える。

サイクリングやツーリングではない基礎(重心位置の感覚を掴む)練習はつまらないかも知れないが、自転車を楽しむための近道でもあり、落車などで怪我をする前に是非習得してもらいたいロードバイクの基本なのである。

 


 - 自転車考察

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